コアラ白血病ウイルスの共同研究論文がFEBS Lettersに受理されました

助教の中川が京都大学ウイルス研究所の宮沢孝幸研究室と共同で研究を進めるコアラ白血病ウイルスについて配列比較を行った研究論文がFEBS Letters誌に受理されました。

PDFはこちらからdownloadできます:http://download.journals.elsevierhealth.com/pdfs/journals/0014-5793/PIIS0014579313008168.pdf

研究業績(http://bmi.med.u-tokai.ac.jp/jp/publications)をご覧ください。

関節リウマチリスク遺伝子多型データベースの論文が公開されました

長井研究員と今西教授の論文がDatabaseにAcceptされました。

関節リウマチリスク遺伝子多型データベースRAvariome(アールエーバリオーム)は、ゲノムワイド関連解析などの学術文献から関節リウマチのリスク遺伝子多型を集め、人類集団ごとに信頼性の高いリスク遺伝子多型を提供しています。

Nagai Y and Imanishi T*. RAvariome: a genetic risk variants database for rheumatoid arthritis based on assessment of reproducibility between or within human populations. Database (Oxford). 2013 Oct 23;2013(0):bat073.

http://database.oxfordjournals.org/content/2013/bat073.full

RAvariomeデータベース

http://hinv.jp/hinv/rav/

 

Biomedical Informatics Laboratory
(Imanishi Laboratory)

Department of Molecular Life Science
Division of Basic Medical Science and Molecular Medicine
Tokai University School of Medicine

Towards genome-based medicine

In our laboratory starting on October 2012, we aimed to study on bioinformatics and comparative genomics including human genomes towards the genome-based medicine. For this purposes, we are working on various projects including endogenous hepatitis C virus (HCV)-induced hepatocellular carcinoma (HCC), retrovirus databases, evolution of multigene families (Fox, IFNL, IFNT, etc).

Last modified on October 4, 2013.
Created on October 3, 2013.

情報生物医学研究室セミナー(松井毅博士)

本日、下記のセミナーが開催されました。

理化学研究所 統合生命医科学研究センター 皮膚恒常性研究チーム
松井 毅 博士

哺乳類皮膚特異的レトロウイルス型プロテアーゼ SASPaseと哺乳類皮膚表皮の進化

約3.6億年前に最初の陸上脊椎動物である両生類が陸上に進出した。その際に、気相- 液相間バリアーとして「角質層」を獲得し、皮膚表皮が形成された。その後、爬虫類 が繁栄し、約2億年前には、哺乳類が「柔らかく保湿された角質層」を獲得した。
最近、哺乳類皮膚表皮に特異的なレトロウイルス様プロテアーゼSASPase欠損無毛マウスを作製した所、乾燥肌様皮膚表皮を呈した。この欠損マウスでは、表皮角質層 の下層に、その欠損がアトピー性皮膚炎の最大の疾患素因となることが知られている Profilaggrinの分解異常・蓄積が認められた。
これらの知見は、哺乳類がその発生時に、 レトロポゾン転位因子由来のプロテアーゼ配列をうまく利用し、哺乳類特有の保湿された角質層を獲得したことを示唆している。

ご参加くださったみなさま、どうもありがとうございました。