「News」カテゴリーアーカイブ

縄文人のゲノム解析に関する共著論文が発表されました

縄文人のゲノム解析に関する共著論文が発表されました。当研究室のKryukov研究員が参加しています。

Kanzawa-Kiriyama H, Kryukov K, et al. (2016)

A partial nuclear genome of the Jomons who lived 3000 years ago in Fukushima, Japan.
Journal of Human Genetics

http://www.nature.com/jhg/journal/vaop/ncurrent/full/jhg2016110a.html

朝日新聞の記事はこちら

ハゼ科魚類キヌバリとチャガラの核DNAとミトコンドリアDNAを用いた種分化の解析

助教の中川が加わったハゼ科魚類キヌバリとチャガラの種分化の研究について、先週の金曜日に報道発表がありました(論文は昨年末にオンライン公開されていました)。

論文のリンク:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0378111915012226
宮内庁のリンク(日本語での要約があります):http://www.kunaicho.go.jp/page/ronbun/show/1

種の系統関係を調べるためには、連鎖していない様々なlocusのDNA配列を解析し、かつ形態的特徴を精緻に観察して比較すること、というメッセージはとても重要だと個人的には考えています。

こちら下記のメディア等でも報道されました:朝日新聞日経新聞

株式会社ジーンクエストとの共同研究

当研究室と株式会社ジーンクエストの間の共同研究について、その概要が公表されました。ジーンクエスト社からは、当研究室で開発を進めているゲノム多型情報データベースVaDE(http://bmi-tokai.jp/VaDE/)の研究活動に対し、ご支援をいただいています。

ゲノム医療の基礎となるエビデンスを大量の学術文献から抽出するアノテーション作業は、非常に手間のかかる仕事です。われわれは今後もより多くの研究者や民間企業とも連携しつつ、確かなエビデンスの収集を進めていきたいと考えています。

ジーンクエスト社のニュースリリースは、こちら

大川情報通信基金の研究助成贈呈式に出席しました

3月2日にANAインターコンチネンタルホテル東京で開催された公益財団法人大川情報通信基金の研究助成受賞式に出席しました。これは、情報・通信分野において、独創性のある、先進的または社会的に有用な調査・研究に対する助成金です。助成を受ける研究テーマは「迅速な感染症診断のためのシーケンサ連動型ゲノム検索ソフトウエアの開発」(代表:今西規)です。
たいへん立派な贈呈式で、研究助成贈呈書(下図)もいただき、感慨ひとしおです。

Certificate of grant-in-aid
Certificate of grant-in-aid

ゲノム科学分野の特定研究員(ポスドク)・研究技術員(修士以上)を再募集

当研究室では、2015年10月より日本医療研究開発機構(AMED)感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID)の支援による研究課題「迅速・正確な感染症診断を可能にする病原微生物同定システムの開発」(代表:今西規)を実施しており、次世代シーケンサ等を利用したゲノム診断技術の開発に取り組んでいます。本研究において主にウェットの実験部分を担当する特定研究員(ポスドク)または研究技術員(修士以上)を募集します。ゲノム科学研究の経験者を歓迎しますが、DNA解析の基本を習得された方ならば、次世代シーケンサは未経験でも可です。「ゲノム情報を生かした未来の医療を創る」という研究室のモットーに賛同し、チャレンジ精神にあふれた方のご応募をお待ちしています。

[業務内容]
次世代シーケンサ等を用いたゲノム配列解析(主にウェットの実験部分を担当する)

[勤務地]
〒259-1193神奈川県伊勢原市下糟屋143
東海大学医学部基礎医学系分子生命科学

[募集人員]
1名

[着任時期]
2016年2月1日以降

[雇用期間]
2016年3月末まで(2016年度予算確定後に延長する可能性あり)

[職名]
特定研究員(ポスドク)または研究技術員(修士以上)

[給与]
東海大学の規定による。交通費支給。

[勤務時間]
原則的には月-金で1日7時間ですが、相談に応じます。
特定研究員の場合は、毎月第1、第3、第5土曜日も勤務日となります(勤務5時間)。

[休日]
土・日・祝日

[保険]
社会保険加入

[応募方法]
履歴書、研究業績リスト、抱負(200字程度)を郵送またはメール添付でお送りください。推薦状があれば添付してください。

[締切]
2016年1月8日(必着)

[選考内容・結果通知方法]
書類選考の後、面接を行います。遠方の場合はテレビ会議による面接も可能です。結果は後日メールでお知らせします。応募書類は返却いたしかねます。

[送付先・問い合わせ先]
〒259-1193神奈川県伊勢原市下糟屋143
東海大学医学部基礎医学系分子生命科学
今西 規 宛
E-mail: bmi-sec@ml.tokai-u.jp
Tel: 0463-93-1121内線2143

大川情報通信基金の研究助成に採択されました

このたび当研究室は、公益財団法人大川情報通信基金の研究助成に採択されました。これは、情報・通信分野において、独創性のある、先進的または社会的に有用な調査・研究に対する助成金です。研究テーマは「迅速な感染症診断のためのシーケンサ連動型ゲノム検索ソフトウエアの開発」(代表:今西規)です。感染症のゲノム診断に必要な時間の短縮のため、次世代シーケンサの出力する配列データをリアルタイムに解析するソフトウエアを開発します。

大川情報通信基金のページはこちら

ゲノム科学分野の特定研究員(ポスドク)または研究技術員(修士以上)を募集

当研究室では、2015年10月より日本医療研究開発機構(AMED)感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID)の支援による研究課題「迅速・正確な感染症診断を可能にする病原微生物同定システムの開発」(代表:今西規)を実施しており、次世代シーケンサ等を利用したゲノム診断技術の開発に取り組んでいます。本研究において主にウェットの実験部分を担当する特定研究員(ポスドク)または研究技術員(修士以上)を募集します。ゲノム科学研究の経験者を歓迎しますが、DNA解析の基本を習得された方ならば、次世代シーケンサは未経験でも可です。「ゲノム情報を生かした未来の医療を創る」という研究室のモットーに賛同し、チャレンジ精神にあふれた方のご応募をお待ちしています。

[業務内容]
次世代シーケンサ等を用いたゲノム配列解析(主にウェットの実験部分を担当する)

[勤務地]
〒259-1193神奈川県伊勢原市下糟屋143
東海大学医学部基礎医学系分子生命科学

[募集人員]
1名

[着任時期]
2016年1月1日以降

[雇用期間]
2016年3月末まで(延長する可能性あり)

[職名]
特定研究員(ポスドク)または研究技術員(修士以上)

[給与]
東海大学の規定による。交通費支給。

[勤務時間]
原則的には月-金で1日7時間ですが、相談に応じます。
特定研究員の場合は、毎月第1、第3、第5土曜日も勤務日となります(勤務5時間)。

[休日]
土・日・祝日

[保険]
社会保険加入

[応募方法]
履歴書、研究業績リスト、抱負(200字程度)を郵送またはメール添付でお送りください。推薦状があれば添付してください。

[締切]
2015年12月7日(必着)

[選考内容・結果通知方法]
書類選考の後、面接を行います。遠方の場合はテレビ会議による面接も可能です。結果は後日メールでお知らせします。応募書類は返却いたしかねます。

[送付先・問い合わせ先]
〒259-1193神奈川県伊勢原市下糟屋143
東海大学医学部基礎医学系分子生命科学
今西 規 宛
E-mail: bmi-sec@ml.tokai-u.jp
Tel: 0463-93-1121内線2143

AMEDの感染症研究国際展開戦略プログラムに採択されました

このたび当研究室は、日本医療研究開発機構(AMED)の感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID)の平成27年度追加公募に採択されました。課題名は「迅速・正確な感染症診断を可能にする病原微生物同定システムの開発」(代表:今西規)で、新型のDNAシーケンサとバイオインフォマティクスを使った感染症研究です。特に、①定量的16S rRNA解析、②高速ゲノム配列解析、③クラウド上解析ソフト開発、の3項目について、東海大学医学部外科学系救命救急医学の井上茂亮准教授、内科学系呼吸器内科の浅野浩一郎教授とともに、研究を進めてまいります。研究成果は本ホームページからも発信していく予定です。

採択のニュース(AMED)

大学院生を募集中(平成28年度)

当研究室では、平成28年度の東海大学大学院医学研究科の大学院生(修士・博士)を募集しています。
私たちは、生命の神秘や疾患の原因解明をめざして、ゲノムをはじめとする生命情報の解析に取り組んでいます。ぜひ皆さんも生命情報学にチャレンジしてみませんか。情熱とやる気があれば、知識や経験は問いません。
私立大学の大学院は学費がやや高いので敬遠されがちですが、東海大学には奨学金やTAなど各種の支援制度があるので、ぜひ活用してください。応募をお待ちしています。

東海大学大学院・募集要項

学費・奨学金等の案内

VaDE開発支援のお願い

日頃よりVaDEデータベースをご利用いただきまして、ありがとうございます。

VaDEデータベースでは多くの学術論文からヒトの表現型の多様性に関わるゲノム多型の情報を収集し、一般公開しています。2015年3月にはデータを追加・更新したリリース1.5を公開しました。さらに近日中には検索機能を拡充した1.51をリリース予定です。

VaDEデータベースの特徴は、人類集団ごとに、複数の独立なサンプルを用いた研究で関連性が再現されたゲノム多型を表示できることです。例えば、東アジア人で再現性の認められたすべての疾患関連ゲノム多型を検索して表示し、ダウンロードできるほか、多型を示すゲノム位置の機能や連鎖不平衡に関する情報も提供しています。各データへのリンクを張ることも容易です。今後もぜひご活用いただけますと幸いです。

疾患リスク予測におけるエビデンスの重要性は広く認識されていますが、VaDEデータベースは日本におけるエビデンスの集積をめざして、これまで2年間にわたり科研費・研究成果公開促進費の支援で運営されてきました。ところが、2015年度は研究資金の獲得ができず運営が困難な状況に直面しています。そこで、データベース利用者の皆様に、何らかの形でのご支援をお願いする次第です。具体的には、(1)学術論文からのエビデンス情報の提供、(2)共同研究・受託研究等の形でのご支援、等を想定しています。ご支援をいただいた皆様には、VaDEの次期バージョンの追加データの先行提供や、ご希望の表現型(特定の疾患など)に関するデータの優先的な追加、高精度なリスク予測ツールなどをご提供可能です。

ぜひ、本プロジェクトへのご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

連絡先: 疾患リスク情報データベース・プロジェクト(vade@ml.tokai-u.jp)

東海大学医学部基礎医学系分子生命科学・教授  今西 規